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zoom RSS 流言飛語が蔓延する世相

<<   作成日時 : 2014/08/03 04:47   >>

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 わずかな間に、流言飛語が蔓延する世相になってしまった。隣国、中国と韓国を罵倒する人が急速に増え、それに疑問を抱かないことに驚き、沈んだ。ネトウヨ(ネットのフェースブックやツィッターで騒ぐ極右)ばかりか、年配者にも目立ってきた。写真:戦後35年かかって西ドイツ・ポーランド正常化条約が成立。西独ブラント首相がポーランド虐殺犠牲者に跪いて謝罪、慰霊をして、両国の和解が進んだ。

ネット初心者の60代

 妻から「福島瑞穂(前社民党党首)が在日韓国人ってまさか、本当?」と聞かれて絶句した。妻の知人の60代女性。最近パソコンに親しむようになりネットを知ったらしい。その女性から言われてびっくりしたという。引退した土井たか子も韓国系と言われたという。
 もちろんどちらも根も葉もないデマ情報だが、(在日外国人には選挙権もない)ネット初心者がネットで右翼サイトにたどりつき(あるいは誘われて)そういう書き込みをみて信じ込んだらしい。ネット世代から遠く離れたシニア世代では、ネット情報を事実報道と信じて無批判に受け入れてしまいやすい。これは嫌韓集団とそのシンパのネットが、自分たちに反対する立場をなんでも韓国寄りとか隠れ在日韓国人ときめつける風潮の一端だろう。

日本だけ加害者にされている・・・70代男性

 次は知人の男性、先頃広島旅行で、ヤマトミュージアム、江田島、それと福山のホロコースト記念館を訪ねてきた。“ドイツは600万人もユダヤ人を殺害したのに、戦後一切謝罪せず誰からも非難されていない。それなのにたった3万人の南京虐殺で日本だけがいつまでも非難されるのは許せない・・・」(3万人は国家主義者主張、中国は30万人以上とする)。
 ドイツが戦後70年、謝罪せずにうまくかいくぐってきたというのはショックだ。どこからこのような言説を仕入れたのか不明だが、ホロコースト記念館(母体は不明)が、戦後のドイツの対応に一切触れていないのかもしれない。これも日本だけが理不尽な扱いを受けているという国家主義者のキャンペーンに乗っている。

ドイツはナチスのせいにして責任回避できた

 7月、上京の折にシニアばかりの会合に出席したところ、数ヶ月出席しなかった間に、会合の雰囲気と流れが、一気に民族主義一辺倒に変わっていて愕然とさせられた。参加者は60代、70代の(自称)知識人ばかりの集まり。
 会の主宰者が、ドイツは戦争もホロコーストもすべてヒトラーとナチスの悪業におきかえて、ドイツ国民は無傷で戦後をくぐり抜けてきた。日本は天皇が戦争責任を正面から受けとめたから、いまだに理不尽に中国、韓国から中傷非難を受け続けている・・・。 戦後の事実が、これほどあっけらかんと逆転させられ、それを信じて疑わないシニアまで増えているのだろうか。冒頭の写真を見よ(岩波ブックレットより)。戦後西ドイツは贖罪と謝罪の歴史でもあった。戦後中国、韓国を訪れ、真摯に謝罪した日本首相はひとりもいない。これが今日の不信を招いている。田中角栄総理が初訪問し「迷惑をかけた」で済ませただけだった。

『荒れ野の40年』ヴァイツゼッカー大統領演説

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 集団的自衛権容認の閣議決定から1ヶ月が過ぎた。私は7月1日、静かに山里で『荒れ野の40年』(岩波ブックレット)を読み返して過ごした。ドイツ大統領と安倍総理のあまりの格差に言葉もない。
 ドイツと日本、同じように世界を相手に戦い、破れた。歴史上類をみない数千万人にも及ぶ戦争犠牲者をうみだし、欧米諸国から国家主義の暴走と人類への犯罪行為が断罪された(ニュルンベルク、東京裁判)。しかし、戦後両国の歩みがあまりにも隔たっていることが無念である。
 ドイツはナチスのせいにして言い逃れてきた・・・・、そういう輩はなにを読み、どう戦後を生きてきたのか。
 戦後ドイツの歩みが上記大統領演説に濃縮されている。そして、ドイツ連邦議会での演説が、国連での演説が多くの国から絶賛され、これを期にドイツが戦争責任を心から真摯に背負い、二度と諸国に罪悪を及ぼさないと理解されて、許されていった。苦渋にみちた戦後40年だった。その結果が今日のEUに結実している。写真:岩波ブックレット。
 ヴァイツゼッカーは演説の冒頭、
 「われわれドイツ人は、(略)判断の基準を自らの力で見いださなければなりません。 ことを言いつくろったり、一面的になったりすることなく、能うかぎり真実を直視す る力がわれわれには必要です」。そして続く。
 「罪の有無、老幼いずれかを問わず、われわれ全員が過去を引き受けねばなりません。 全員が過去からの帰結に関わり合っており、過去に対する責任を負わされているのであります。
 心に刻みつづけることがなぜかくも重要であるかを理解するため、老幼たがいに助け合わなければなりません。問題は過去を克服することではありません。さようなこと ができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにする わけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです」・・・・。

 戦後からの脱却を叫び、戦前への回帰をひたすら走ろうとする現政権。なんという違いだろうか。ヴァイツゼッカー大統領演説は、フクシマ事故にも通じる、事故後の国家と国民の対応のあり方も示唆してくれている。事故に目を閉ざしてはなにひとつ解決しない・・・と。(2014.8)

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>ドイツが戦後70年、謝罪せずにうまくかいくぐってきたというのはショックだ。どこからこのような言説を仕入れたのか不明だが

インターネットできる前に左巻きになった団塊は、そもそもソースの怪しい言説を垂れ流す東大閥の左巻き権威の話を鵜呑みにしてきましたものねえ・・・・・

現在の中韓バッシングは、左巻きが決して明かさなかった一次資料が掘り返されての事なんですよ・・・

団塊の知識=実はソース無し、戦後のプロパガンダ
ネトウヨの知識=焚書されていた一次資料

まぁ中韓人と仲良くやれるなんて幻想はろくなアジア史を読んだことがないお馬鹿さんの妄想ですね。
日本人と違い「今がすべて」の歴史を歩んだ民族には信用とか約束という単語が存在しなかった事を知りましょう。


どこからこのような言説を仕入れたのか不明...
2015/04/21 23:30

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