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zoom RSS JR東海(リニア新幹線)には国が巨額資金

<<   作成日時 : 2016/12/09 04:22   >>

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 JRの話題をもうひとつ。JR北海道が切り捨てられる一方で、JR東海には巨額な財投融資が行われる。JR東海は、リニア新幹線開発を“自前でやるから国の指図は受けない”と大いばりですすめてきたのに、具体化するといつのまにか、法をねじ曲げて、財投融資(限りなく金利ゼロに近い税金による超長期融資)で建設資金をまかなうことに替えられた。

傲慢営業のJR東海

 東海道新幹線は、超ドル箱路線で日本の鉄道の過半の利益を上げて、JR東海の傲慢営業を支えてきた。私などのように65歳以上高齢者への優遇(?)「ジパング倶楽部」は30%割引だが、JR東海とその延長であるJR西日本の新幹線では、「ひかり」と「こだま」、「さくら」(西日本)しか使えず、「のぞみ」、「みずほ」(西日本)には乗車できない。それがどれぐらい差別的制度かを記してみる。

午前8時台の東京駅発新幹線時刻表は
のぞみ=8:00、8;10、8:13、8:20、8:23、8::30、8:40、8:47、8:50、8:53、計10本(臨時含)
ひかり=8:03、8:33、計2本(岡山行と大阪行)
こだま=8:26、8:56、計2本(名古屋行と大阪行)

 大阪以遠に行く私など「ひかり」は事実上1時間に一本しかない。
 それなのに新幹線料金(特急券)は、「のぞみ」も「ひかり、こだま」も同一料金である。こんな不条理な料金体系を平然と通しているのがJR東海だ。ジパングの高齢者は30%割引というけれど、実は本来「ひかり・こだま」料金は遅さと本数の少なさという低サービスに見合う料金として30%安く特急料金を設定するのが本来の筋だ。それを特別割引であるかに見せかけたのがジパング倶楽部ではないか。ちなみにJR東日本では最速「はやて」も「やまびこ」もすべて利用できる。

JR東海が歪めている東海道ベルト地帯の交通網

 儲かるJR東海は、将来のリニア交通を起爆剤にする列島の高密度産業化を命題にしているが本当にそうか。真の目的は、飽和状態になった東海道新幹線の打開に焦っているからに過ぎないのではないか。
 上記のダイヤを見れば歴然としているように、ドル箱の「のぞみ」をこれ以上増発するのはほとんど不可能だろう。ということは増収が頭打ちになるのも時間の問題になる。「のぞみ」を極限まで増発(1時間に10本も運行)した超過密ダイヤは、邪魔な「ひかり」と「こだま」を1時間に各2本まで削減し形式的に残すだけにダイヤ編成を歪めてしまった。その結果、JR東海のお膝元である東海地方(岐阜、愛知、静岡の各都市間)の新幹線交通網は崩壊してしまった。その穴を埋めているのは東名高速と第2東名高速の自動車交通だ。

東海道リニア新幹線は黒字にできるのか?

 JR東海は、限界状態の東海道新幹線の輸送力(利益)を抜本的に拡大するには、リニアしかないという危機感に怯えて開発に走るが、2040年代以降の列島がどういう状況におかれると思っているのか。
 オリンピックの公共事業で浮かれている東京都ですら、オリンピック年である2020年以後は年々人口減時代に突入する。“レガシー”の大合唱で作り続けようとしている、スポーツ業界のための巨大施設群の借金を返済させられるのは、いま生まれたばかりの幼い都民である。しかも年々人口は減り続ける。年金も就労世代2人で1人の高齢者を背負わねばならない時代がくるのだ。無駄な公共工事はもとより、無駄でなくても可能な限り公共工事を削減しなければ、次世代の人たちで借金を返済することも、施設、設備を維持する(これも膨大な金額)負担に耐えることもできない。
 リニア新幹線は、オリンピックの赤字借金とは比較にならない規模の借金を国民に負担させて営業開始することになるが、人口が今後1億を切り、6000万人に向かって減り続けるこの国で、どうやって乗客が大幅増になり得るだろうか。一体誰が猛スピードで走る列車に殺到するだろうか。高度成長時代の虚像はとっくに終わっている。リニア新幹線がいまの東海道新幹線の幾倍もの乗客を確保するには、東海道拠点都市だけに全人口が集中し、その他の過疎地は過疎を通り越して無人地帯になるほど、東京、名古屋、大阪の3都市圏だけに人口が極限集中しなければ達成できないし、そんなことになるはずがない。人口減は、スロー生活への回帰が命題の社会でもある。それに気づかねば、社会が崩壊してしまうだろう。

 戦前、北海道の鉄道が夢を語り、増設続きだった時代に、青函トンネルの巨大プロジェクトが構想された。一度建てた計画は、どんなに実需に見込み違いがあっても、無用の長物であっても、政治、土建業界と行政は決して後戻りしない。戦後の鉄道需要が減少するなかでもトンネル工事を続けて、青函トンネルは開通した。その時、すでに通行する列車はほとんどなくなっていた。それでもさらに、拡張は続けられ2016年に新幹線を形だけ北海道・函館郊外まで延伸させた。開業後の甘い需要見通しでも乗車率25%に過ぎない。これが戦前から言われた日本の愚策・・・無用の長物の第1だった。
 第2は、時代遅れの巨大戦艦、戦艦大和プロジェクトだ。完成してもほとんど実戦にでることもなく、僚艦の武蔵はレイテ沖であっさり沈み、大和は沖縄特攻で、米空軍機わずか13機撃墜と引き替えに艦隊のほとんどが海の藻屑となって消えていった。真珠湾攻撃によって、新しい海のバトルは機動部隊、つまり空母と艦載機同士の戦いだと米軍に見せつけながら、肝心の日本海軍は敗戦まで大艦巨砲の海上決戦にしがみついたが、米軍は戦艦などの建造をすべて中止、機動部隊に軌道修正した。実戦に使えなかった46センチ砲という巨大砲にしがみついた、戦後に判明した無用の長物の第2が戦艦大和の実態だった。
 そして第3、JR東海のリニア新幹線が国土を破壊しながら、第3の無残な役割を背負い込むことになるかもしれない。これも後始末をまだ生まれていない将来の日本国民が背負わされることになる。
 

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